鋳造カレッジ

2025年度
申込み:2025年4月1日~5月7日

日本鋳造協会では、2007年度より将来の鋳造工場の中堅幹部となる人材の育成を目的として、(公社)日本鋳造工学会と連携して鋳造カレッジを全国各地にて実施しています。

鋳造カレッジとは、鋳造関係業務に関する実務経験5年以上の方を対象に、鋳造現場で一連の鋳造工程において必要な要素技術を科学的・理論的に理解でき、その理解の上で各生産工程に関与しつつ製品出荷までのプロセス全体を統括・管理でき、さらにマネジメント能力を持つ人材を全国規模で育成しようとするものです。また、成績優秀な修了生には、当協会認定の「鋳造技士( Foundry Expert)」の資格認定証を授与しています。

募集概要カリキュラム概要・体系開催地区・コースについて実施実績協会認定「鋳造技士」制度について

募集概要

受講資格

(1)実務経験:「鋳造関係業務 5年以上」但し大学の工学部・理工学部・理学部、又は高等専門学校の機械・材料系を卒業、又は大学院で鋳造を研究、以上の対象者は経験年数3 年以上を可とする。

(2)技術知識(以下の①の研修の受講、又は②の資格の保有)

①当協会の「鋳造入門講座」、日本鋳造工学会の「技術講習会」、素形材センターの「鋳造技術研修講座」等の2日以上(講義、実習10時間以上)のシリーズ的鋳造関係の技術講座、又は、各機関・団体の開催している11講座のいずれかを受講していること。
②鋳造関係の国家技能検定資格(2級、1級、特級)

受講料
  • (一社)日本鋳造協会 会員
    385,000 円(本体:350,000 円・消費税:35,000 円)
  • (公社)日本鋳造工学会 会員
    451,000 円(本体:410,000 円・消費税:41,000 円)
  • 非会員
    660,000円(本体:600,000 円・消費税:60,000 円)

*講座中の交通費、宿泊費、昼食費等は含みません。

定員
  • 鋳鉄コース 関東、東海、中国四国 各地区20名
  • 鋳鋼コース 全国15名
募集要項と応募様式

★2025年度募集要項

  1. 鋳鉄コース
    関東地区 募集要項(PDF版)
    東海地区 募集要項(PDF版)
    中国四国地区 募集要項(PDF版)
  2. 鋳鋼コース 募集要項(PDF版)

★下記の受講申込書(EXCEL版)ダウンロードしてご記入のうえ、ご応募ください。

・ 2025年度鋳造カレッジ受講申込書

◆応募上の注意(必ずお読みください)

・講義の一部がZoomによるWeb講義となります。受講の際には、カメラ付きパソコンやWi-Fi等の受信環境が必要となります。なお、受講が決定しましたら、希望者には開講までにカレッジ事務局と受講者の皆様とで操作方法などの事前確認を実施します。
・社会情勢によっては、対面形式の講義をZOOMによるWEB講義に切替える事があります。また、インターンシップや工場見学等、一部の日程を変更することがあります。
・この講座は基礎講座ではありません。レポート提出ならびに一定レベル以上のレポート提出が必須となります。提出していただいたレポートのレベル状況によっては、派遣企業または推薦者の方にレポート作成において、フォローしていただく場合もございます。

◆応募書類の提出

必要事項を全て記入した応募書類のファイルを、メールに添付して送信して下さい。
PDF化しないで、エクセルのままお送りください。
送付先メールアドレス:college@foundry.jp
※募集受付は4月1日(火)開始です。
※メールのみでの受付です。郵送、FAXでは受け付けておりません。
※受講者決定は5月下旬を予定しており、しばらくお待ちいただくことをご了承ください。

◆助成金について

以下の助成金の申請ができます。各募集要項の末尾にご案内を記載しております。
・キャリア形成促進助成金(厚生労働省。従来通りです)
 

カリキュラム概要・体系

  1. 受講コース:
    ①鋳鉄コース、②銅合金コース、③軽合金コース、④鋳鋼コース
  2. 受講期間: 7月~翌年2月
    ①講 義: 2時間×30コマ( 60時間)
    ②インターンシップ: 7時間×6日間(42時間)
  3. 受講内容:
    ①共通科目(18コマ):4コースに共通した講義
    ②専門科目(12コマ):コース別、地区のニーズに応じた科目、ケーススタディ及びマネジメント
    ③インターンシップ:実験室での実習、シミュレーション、事例研究などの演習、工場見学などカリキュラム体系


開催地区・コースについて

鋳造カレッジ開催実績及び計画案(PDF)

実施実績

2007年度より2023年度までの17年間で、1292名の鋳造技士が誕生しました。

  1. 2007年度
    ①開催地区:中部(名古屋)・近畿(尼崎)・北陸(高岡)
    ②応募状況:応募73名、選考63名
    ③受講状況:全員修了、鋳造技士80名認定(鋳造中核人材事業関東地区17名を含む)
  2. 2008年度
    ①開催地区:関東(川口)・中国四国(広島)・中部(名古屋)
    ②応募状況:応募78名、選考60名
    ③受講状況:59名修了、鋳造技士59名認定
  3. 2009年度
    ①開催地区:関東(川口)・中部(名古屋)・近畿(尼崎)
    ②応募状況:応募79名、選考63名
    ③受講状況:62名修了、鋳造技士63名認定(2008年度の1名含む)
  4. 2010年度
    ①開催地区:関東(川口)・中部(名古屋)・中国四国 (広島)
    ②応募状況:応募85名、選考82名
    ③受講状況:全員修了、鋳造技士82名認定
  5. 2011年度
    ①開催地区:関東(川口)・中部(名古屋)・北陸(高岡)・近畿(尼崎)
    ②応募状況:応募115名、選考101名
    ③受講状況:99名修了、鋳造技士99名認定
  6. 2012年度
    ①開催地区:北海道(札幌)・関東(川口)・中部(名古屋)・中国四国(広島)
    ②応募状況:応募121名、選考102名
    ③受講状況:98名修了、鋳造技士100名認定(2011年度の2名含む)
  7. 2013年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・関西(尼崎)・中国四国(広島)
    ②応募状況:応募113名、選考95名
    ③受講状況:全員修了、鋳造技士95名認定
  8. 2014年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・中国四国(広島)
    ②応募状況:応募103名、選考83名
    ③受講状況:81名修了、鋳造技士82名認定(2012年度の1名含む)
  9. 2015年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・関西(尼崎)
    ②応募状況:応募83名、選考71名
    ③受講状況:69名修了、鋳造技士71名認定(2014年度の2名含む)
  10. 2016年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・北陸(高岡)・中国四国(広島)
    ②応募状況:応募109名、選考99名
    ③受講状況:97名修了、鋳造技士96名認定(修了後、認定前に退社1名)
  11. 2017年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・関西(尼崎)
    ②応募状況:応募113名、選考98名
    ③受講状況:96名修了、鋳造技士96名認定
  12. 2018年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・中国四国(広島)
    ②応募状況:応募90名、選考77名
    ③受講状況:76名修了、鋳造技士76名認定
  13. 2019年度
    ①開催地区:関東(川口)・東海(名古屋)・関西(尼崎)
    ②応募状況:応募77名、選考74名
    ③受講状況:鋳造技士73名認定
  14. 2020年度
    ①開催地区:北海道鋳鉄コース(Web・室蘭)
    ②応募状況:応募16名、選考16名
    ③受講状況:鋳造技士15名認定(インターンシップ次年度繰越1名)
  15. 2021年度
    ①開催地区:東北(盛岡)・関東(川口)・東海(名古屋)・中国四国(広島)およびWeb
    ②応募状況:応募87名、選考84名
    ③受講状況:鋳造技士83名認定(2020年度の1名含む、インターンシップ次年度繰越2名)
  16. 2022年度
    ①開催地区:関東(川口)・関西(尼崎)およびWeb
    ②応募状況:応募48名、選考48名
    ③受講状況:鋳造技士39名認定(途中辞退3名、インターンシップ次年度繰越6名)
  17. 2023年度
    ①開催地区:関東(東京・川口)・東海(名古屋)・中国四国(広島)およびWeb
    ②応募状況:応募78名、選考78名
    ③受講状況:鋳造技士83名認定(2022年度2期5名含む)

協会認定「鋳造技士」制度について

協会認定「鋳造技士(Foundry Expert)」制度所定の要件を満たした修了生には、当協会認定「鋳造技士(Foundry Expert)」の認定証を授与します。

(1)鋳造技士認定条件

  • 31コマの2/3以上の受講(工場見学も1コマとする)
  • レポート30コマ提出、一定レベル以上
  • インターンシップの受講

(2)鋳造技士の特典

  • 鋳造技士・工学会会員の名刺を贈呈します。
  • 認定者は、機関誌「鋳造ジャーナル」、「鋳造工学」に写真入りで掲載します。
  • 有料の協会事業に半額(3年間)で参加出来ます。
  • 認定者は、日本鋳造工学会の正会員となり、技術講演会、技術交流会などの学会諸活動の参加と情報収集が可能になります。(正会員の会費は、最初の3年間は日本鋳造協会が支出します。)
  • 鋳造技士会主催セミナー等への参加が出来ます

※(公社)日本鋳造工学会
鋳造に関する学問,技術の進歩,向上と,それに伴う鋳造業界の発展を目的に設立された学術団体
 http://jfs.or.jp/