鋳造ジャーナル2019年9月号

目次

  • 「鋳造ジャーナル」2019年8月号市況トレンド 6
  • 学協会の動向 8
  • 会社往来 10
  • 私の苦労話・失敗談
    黒鉛鉱山調査 西村黒鉛(株)代表取締役会長 西村 恭二 14
  • FOUNDRY ANGELS
    (株)田島軽金属 16
  • 東西南北
    GIFA2019と欧州鋳造工場視察団報告 22
  • 会社訪問
    令和元年ジャーナル編集委員会工場見学 古の技法と未来の鋳物作り 31
  • 海外技術ニュース
    自動化プロセスと結合性 工業界の趨勢―2019 年 40
  • 海外技術ニュース
    パターンワックスのDSC 試験 42
  • お知らせ
    2019 年度 第2回鋳造技術研修会開催のご案内 44
  • お知らせ
    川口市市産品フェア2019 51
  • お知らせ
    書籍案内 52
  • お知らせ
    ―日本初の精密鋳造用語集―
    「インベストメント鋳造用語辞典」購入申込書 53
  • お知らせ
    第5回鋳造用3D-CAD 操作技能研修会のお知らせ 54
  • お知らせ
    台湾で開催される「第10 回国際精密鋳造セミナー」のご案内 55
  • 編集後記/会員動向 56

カバーストーリー

「安全塔」と「モニュメント」(御前崎市/長野市/太田市)

 最近訪問した会社で目に付いた「安全塔」と「モニュメント」を紹介する。木村鋳造所御前崎工場のオブジェ(左側)、コヤマの安全塔(中央)、木村鋳造所群馬工場の作品(右側)。
 【左】木村鋳造所創立90 周年にあたり、各工場で記念オブジェを製作することになり、従業員へデザイン案の募集を図り、何人かの案を組み合わせて作品。模型、鋳造、機械加工の社内の全部門が連携して作成したことで、皆の想いが詰まっている。次の節目の100 周年へ向け「情熱・創造・調和」の気持ちを持ち、より団結して操業されている。
 【中央】長野市にあるコヤマの正門を入るとまず目に入る巨大な安全塔。これは、昭和52 年にコヤマ創立30 周年を記念して安全塔を建設されたもので、自社製のアルミ鋳物で設計、鋳造、基礎工事、建立まですべてコヤマ従業員が行っているそうだ。外寸法800×350×4350、重量は約800kg。この頃コヤマでは8S運動が始まった。『安全、整理、整頓、整備、清潔、清掃、習慣、躾』の8 項目で、この運動により安全管理の徹底と快適な作業環境づくりを目指している。また安全塔には、コヤマ社是である『信・和・技』と書かれ経営者の物作りに対する願いがこもっている。建立から40 年以上たった現在も当時の先輩たちの思いの詰まった安全塔に見守られながら操業を続けている。
 【右】ぐんまちゃんポストは、社内にオブジェを扱う部門が発足するのに合わせ、そのアピールになるように、工場玄関先に設置し、来客や仕入れ先の目に付くようにしたそうだ。実際に使用するために、製造上色々と苦労されたとのこと。

(新東工業・竹内純一)

 

 表紙の写真は読者の皆さんからの投稿をお待ちしています。“鋳物”に関係があれば題材は問いません。電子媒体あるいは写真に簡単な説明文を添付し、編集委員会までお送りください。

(担当:玉村秀男)