鋳造ジャーナル2020年10月号
目次
- 市況トレンド 6
- 学協会の動向 8
- 会社往来 10
- 副会長就任挨拶 14
- 会社紹介
株式会社大矢鋳造所 20 - 協会ニュース
鋳物産業振興議員連盟が総会を開催 26 - 技術解説
日本の大砲シリーズ 開陽丸のクルップ砲
早稲田大学名誉教授 中江 秀雄 32 - 技術レポート
珪砂使用のフラン樹脂鋳型での押湯設計 36 - 鋳造カレッジ
友達の輪明石隆史 41 - 海外技術ニュース
影響を与えるAFS の研究 42
オファロン社― 50 年以上に渡って精密鋳造業界のリーダーである 44
Deloro Wear Solutions GmbH(DWS)の紹介 47
Deloro Microfusione S.r.I(DMF)の紹介 48
Eagle Precision Cast Parts社は、Odyssey ERPシステムをフルに導入して、 リードタイム・納期遵守・品質の最適化などなどを達成した 50 - 協会ニュース
「新人教育研修プログラム鋳造入門オンライン講座」開講式を挙行 53 - トピックス
“髪の⽑に乗る戦艦⼤和“で話題を呼んだ『超微細3Dプリント造形サービス』をキャステムが開始! 54 - お知らせ
「インベストメント鋳造用語辞典」購入申込書 55 - 編集後記/会員動向 56
カバーストーリー
開陽丸のクルップ砲
開陽丸は、徳川幕府が幕末にオランダへ発注した新造の軍艦で、幕府海軍の主力艦であった。慶応元(1865)年に進水し、1867年神奈川に到着した。
備砲は26門で、18 門はクルップ製の鋼製施条砲。このうちの1つが表紙の写真である。クルップ砲は施条(ライフル溝)付きであったが、弾丸は砲口から押し込む前装砲であった。開陽丸が慶応4(1868)年に江差を攻撃するため出動したとき、荒天のため江差沖で座礁・沈没した。それが1990 年4月に各種の部品や大砲などを海底から引き揚げられ、江差町に史料館として展示されると共に、開陽丸が元の姿で復元された。
(早稲田大学名誉教授・中江秀雄)
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(担当:玉村秀男 tamamura@foundry.jp)