鋳造ジャーナル2021年10月号
目次
- 市況トレンド 6
- 学協会の動向 8
- 会社往来 10
- 協会ニュース
「新人教育研修プログラム鋳造入門ハイブリッド講座」開講式を挙行 14
省エネ事例〈12〉工場内エア漏れ修繕 15 - 技術論文
高度成長期の鋳物産業(中) 16
デンドライト形成の本質について―空間次元によらない性質― 22 - 海外技術ニュース
装飾鋳造品 装飾リング寿命を永遠に 25
19世紀の工業デザイン 190年の歴史を誇るシュヴァルツェンベルク・ブロアー 28
産業に対する熱意 30
非鉄鋳物協会と精密鋳造協会は米国国防省に対する精密鋳造品のサプライチェーンを改善するために協力することを表明した 32
Doncasterグループは最新技術の溶解設備を持ってその将来に投資した 36
Tritech Group:40 年に渡る精密鋳造の経験 38
BIMAC社の精密鋳造:革新から鋳物産業へ 40 - 鋳造カレッジ 友達の輪
宮下 玲子 43 - お知らせ
令和3 年度オンライン素形材技術研修講座「鋳鉄の鋳造方案技術」ご案内 46
自転車等機械振興事業に関する補助事業推進 49
2021年度 第1回Web鋳造技術研修会開催のご案内 50
書籍のご案内&申込書 52
「中小企業等経営強化法」が改正されました 53 - 編集後記/会員動 56
カバーストーリー
善導寺本堂(郡山市)
数年前に協会事業の技術普及研修会が開催された、福島県郡山市の会場の横にある国登録有形文化財・善導寺本堂は、本堂全面の鋳物の水桶が印象的な建物。説明文には次のように記載されている。
善導寺本堂は、棟札によって、1909(明治42)年11月21日に上棟し、帝室技芸員第9 代伊藤平左衛門が大工棟梁として担当したことからわかる木造平屋建で、入母屋造・桟瓦葺、正面向拝付、建築面積322㎡の建造物です。第9 代伊藤平左衛門は、1893(明治26)年の京都大谷派本願寺阿弥陀堂や1898(明治31)年の東京築地本願寺本堂建築などに携わり、尾張国名古屋市に籍を置いた名工です。
この本堂は、棟付近の野地板の様子から当初は木羽葺であったと推測されますが、1916(大正5)年の写真によると、本堂の屋根のみが瓦葺きに改められ、その後玄関回りも瓦葺きとなり、今日に至っています。
舞良戸を多用した質素な外観の印象に比べ、内陣回りの仕上げは贅を尽くしたもので、彫刻や欄間で飾って彩色を施しており、長押上部の和紙を下地とした漆塗り彩色も注目すべきものです。また、向拝庇紅梁中央部に施された龍の彫物の目には象牙が施されています。
(新東工業㈱・竹内純一)
表紙の写真は読者の皆さんからの投稿をお待ちしています。“鋳物”に関係があれば題材は問いません。電子媒体あるいは写真に簡単な説明文を添付し、編集委員会までお送りください。
(担当:玉村秀男 tamamura@foundry.jp)
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