鋳造ジャーナル2019年5月号

目次

  • 市況トレンド 6

  • 学協会の動向 8

  • 会社往来 10

  • 技術解説
    鋳鉄の組織と材質
    1.鋳鉄の組織形成―鋳鉄の組織はどのようにしてできるのか?― 14

  • 協会ニュース
    東海支部が2019 年度総会・本部活動報告会・講演会を開催 26
    北陸支部が2019 年度定期総会・講演会を開催 28
    中国四国支部が2019 年度定期総会・講演会を開催 30

  • 海外技術ニュース
    ナドキャップと鋳造産業 31
    健康、安全、安心の最良事例を共有するため画期的なフォーラムがインドで開かれた 34
    鋳造ノウハウで、近東からの大型案件を確実に実現 36

  • 部会委員会報告
    トルコ鋳造業界の最新事情 講演会・情報交換会を実施 41

  • 東西南北
    中国鋳造協会(CFA)年次会員大会およびMetal China 2019への参加 44

  • お知らせ
    第1回鋳造技術技術研修会(郡山開催)のご案内 50

  • 協会ニュース
    新人教育研修プログラム鋳造入門講座4月12日、開講式を挙行 53
    2019 年3月分銑鉄鋳物製造業の景況調査結果 54

  • 編集後記/会員動向 56

カバーストーリー

ドラえもん像(富山県高岡市)

 日本の代表的なキャラクターは多くあるが、児童漫画・SF漫画の世界からは「ドラえもん」という未来からやってきたネコ型ロボットがその代表であろう。作品発表(1969 年)からは約半世紀を経ているが、作品中では年齢設定がされているらしく、2012 年9月にドラえもん生誕100 年直前を記念したイベントが各地で開催されていた。

 「SUSHI(寿司)」「SEIRI・SEITON(整理・整頓)」など日本語がそのまま海外で使われるなど、昔は果物の柿が「KAKI」として売られていた時代から広く海外に浸透する日本語(単語ではあるが)。「もったいない」という言葉も馴染みにくいだろうが、南アだったか、広まりを見せている。「ドラえもん」もしかりである。

 現実のところ、(団塊時代の)筆者の年齢ではドラえもんが掲載された漫画雑誌、テレビアニメも社会人になってからの登場であったため、直接視聴したことはなかったが、その名前は、「鉄腕アトム」「サザエさん」「アンパンマン」や「両津勘吉」なども同様並び立つ。「巨人の星」「あしたのジョー」や「ゴルゴ13」など枚挙に厭わない。ただし、作者が藤子・F・不二雄氏と藤子不二雄Ⓐ氏だったり、住所が「東京都練馬区月見台すすきケ原」まで来ると特別なファン以外は知らないのだろう。

 一方、「鋳物」や「鋳造」などの言葉は、昔から広く使われているのに「読み方」さえうろ覚えで、音だけでは「醸造」と間違われる。何とか広く正シイ認識を世の中に浸透させたいものである。

(新東工業・竹内純一 )

 

 表紙の写真は読者の皆さんからの投稿をお待ちしています。“鋳物”に関係があれば題材は問いません。電子媒体あるいは写真に簡単な説明文を添付し、編集委員会までお送りください。

(担当:玉村秀男)