鋳造ジャーナル2021年12月号

目次

  • 市況トレンド 6
  • 学協会の動向 8
  • 会社往来 10
  • 協会ニュース
    省エネ事例〈14〉 製品、鋳物砂冷却ドラムのインバーター起動制御下による電力費削減 14
  • 技術解説
    鋳鉄鋳物における無機粘結剤システム―開発の現状と展望― 15
  • 海外技術ニュース
    より早く、より大きな鋳型製造への素早い転換 18
    125年を迎えたジルビツ・グループ 若々しい顔をしているオールド・エコノミー 23
    マグネシウム 大小の部品にとっての将来の素材 28
  • トピックス
    新東工業㈱の竹内純一氏が、令和3年度「厚生労働大臣表彰」受賞 30
  • 鋳造カレッジ友達の輪
    藤島 晋平 31
  • トピックス
    TEMCが第26回国家品質賞を受賞 磐石賞と国家品質賞の2 つの全国賞を受賞 32
  • お知らせ
    第5回 鋳造用3D-CAD操作技能研修会のお知らせ 36
    2021年度 第2回Web鋳造技術研修会開催のご案内 46
    5団体共催セミナーのご案内 申込書 50
  • 年間目次鋳造ジャーナル(2021)目次一覧 52
  • 編集後記/会員動向 56

カバーストーリー

志村けんの像(東村山市)

 小春日和の某日、「志村けんの像」を見に行った。志村さんの故郷、東京都東村山市の西武鉄道東村山駅前に銅像はある。建てられてから半年ほど経つが、訪れると二人の先客が記念写真を撮っていた。志村けんさんは言わずと知れたお笑いのスーパースター、そして日本を代表するコメディアンであ
る。新型コロナウイルスによる肺炎で昨年3月29日に亡くなった(享年70)。
 東村山市の青年会議所などの実行員会は、志村さんの功績を後世に残そうとクラウドファンディングをスタートさせ、全国6,600人のファンからおよそ2,700万円の寄付が集まったとのこと。銅像の衣装は羽織、はかま。高さは足元の石を含めて約1m84㎝、重さは284㎏。制作費は総額約1, 500万円。台座には「多くの笑いと感動をありがとう」と刻まれている。銅像の素材には頑丈な青銅が使用されている。製作した黒田美術(本社・富山県立山町)によると、成分は銅が95%と通常より10%多いハイグレードな素材で、鋳造の厚みもあることから5,000 年の耐久性が想定されるという。
 袴姿で「アイーン」のポーズ。その表情は笑っていて、見るものを明るい気分にさせる。銅像の後ろには台座と同じ「多くの笑いと感動をありがとう」というメッセージと、その横には志村さんの写真のパネルも設置されている。
 写真を撮り終えしばらく佇んでいると、年配の方が立ち止まり両手を合わせてから通り過ぎて行った。 

(事務局・玉村秀男)

 

 表紙の写真は読者の皆さんからの投稿をお待ちしています。“鋳物”に関係があれば題材は問いません。電子媒体あるいは写真に簡単な説明文を添付し、編集委員会までお送りください。

(担当:玉村秀男 tamamura@foundry.jp