鋳造ジャーナル2021年4月号

目次

  • 市況トレンド 6
  • 学協会の動向 8
  • 会社往来 10
  • 会社紹介
    株式会社鷹取製作所 14
  • 協会ニュース
    2020 年度若手経営者冬季全国大会 オンラインにて開催 16
    2020 年度鋳造カレッジ 工場見学・インターンシップを北海道地区で開催 17
  • 技術解説
    鋳鉄への接種 18
  • 海外技術ニュース
    鋳造業4.0 鋳造工場にAI 従業員─もはや決してフィクションではない 23
    プロキャスト社の社長であるフローリアン・フェデックとのインタビュー
    スタートアップのムードがコロナ禍の時代を席巻する 32
  • 鋳造カレッジ
    友達の輪城田 大資 35
  • 海外技術ニュース
    コロナ禍 小さなウイルスで多大な損失 36
  • お知らせ
    2021年度 軽合金鋳造技術研修会開催のご案内 43
    2021年度鋳造カレッジコース募集中 46
    第37回素形材産業技術賞募集のご案内 52
  • 編集後記 56

カバーストーリー

「かごめ、かごめ」の像

 ドイツ、アーヘン大聖堂近くの住宅街で見つけた銅像である。一目で「かごめ、かごめ」をして遊ぶドイツの子供たちであると認識できよう。しかし、いくら調べても「かごめ、かごめ」がドイツ民謡を原典としているという記事は見当たらない。ところで「かごめ、かごめ」の歌詞の中で不可解なのが「鶴と亀がすべった」の部分である。1820 年頃に編纂された「竹堂随筆(ちくどうずいしゅう)」という童謡集では、1751年から1772 年頃に収集された童謡が収められており、これを見る限り、江戸中期には「鶴と亀がすべった」の部分が「つるつるつっぺぇつた」だったことがわかる。なんとなく、ドイツ語っぽく感じないだろうか。ちなみに、「かがむ」という動作が「かがめ かがめ」、つまり「かごめ かごめ」の語源の一つと考えられるようだ。一人をまん中にかがませて目かくしをさせ、周囲の輪の子どもが廻りながら、歌詞を唱える。その運動を止めるや否や、中の人が後ろを振り向きだれさんと名前をあてる。子供の頃が懐かしまれる遊びと異国の地で出会った瞬間であった。

(㈱明石合銅 舟木克之)

 

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(担当:玉村秀男 tamamura@foundry.jp